- 資本主義は自由競争を、共産主義は生産の統制を基本理念とする。
- 第二次大戦後、米ソは資本主義と共産主義に世界を二分して冷戦を始めた。
- 冷戦は終結したが、今も共産主義国家は存在する。
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年号
1945~1989年
冷戦と資本主義・共産主義の関係の解説
資本主義と共産主義
冷戦についての解説を加える前に、その根幹にあった資本主義と共産主義の考え方について見ていきましょう。資本主義とは現代社会がそうであるように、自由競争に基づく商業活動をもとに成り立っています。優れた商品・企業には需要が集まり、そうでないものが淘汰されることにより市場が成立する、弱肉強食の世界です。対する共産主義においては生産活動の一切は国家などの体制によって徹底的に管理されます。個人の能力などに関係なく、一定の努力と成果が約束されるとともに、それが万人に強制されます。
アメリカとソ連
第二次世界大戦後の世界はアメリカ率いる資本主義陣営(北大西洋条約機構)とソ連率いる共産主義陣営(ワルシャワ条約機構)に二分されました。両陣営間では経済封鎖などが行われ、米ソが戦火を交える代わりに各地で代理戦争としての小競り合いが頻発します。
冷戦の終わり
冷戦は1989年の首脳会談をもって終了し、1991年にはソ連が崩壊しました。その後の世界では資本主義経済が適用されましたが、一部にはまだ共産主義国家も残っています。
一問一答
Q.冷戦下で西ベルリンを包囲した隔壁を何と呼ぶか。
A.ベルリンの壁