ルネサンスの背景と実態

フィレンツェの街並み]1 画像引用元 : Wikipedia-フィレンツェの街並み[

  • ルネサンス以前のヨーロッパではスコラ学が支配的だった
  • ルネサンスは異文化交流の中で起こったギリシャ文化の再発見
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年号

15~16世紀

ルネサンスの解説

キリスト教の世界

ルネサンスとは「復興」という意味の言葉であり、15~16世紀ヨーロッパの文化的側面に起こった変化を指します。ルネサンス以前の中世ヨーロッパにおいて支配的だった学問はスコラ学です。聖書を至上とする純キリスト教的な知の体系が築かれた社会では、人間の営みは全て神のためのものとして捉えられていました。これには当時に権勢を拡大していた教会の影響力によるところがありました。

異文化交流と古代ギリシャの再発見

ところが度重なる十字軍遠征の失敗によって教会の権威が失墜すると、自由都市や商人といった世俗の勢力が社会の中心となっていきます。その過程で発生したルネサンス文化が理想としたものは古代ギリシャ文化の復興。すなわち芸術や文化を人間社会と密着したものにしようという、人文学の萌芽です。またギリシャ文化の再発見がイスラム諸国によってもたらされたこと、ルネサンスの三大発明と呼ばれている火薬・羅針盤・活版印刷術の全てが中国由来のものであることから、ルネサンスは異文化交流による外発的な変化であると言えます。

一問一答

Q.銀行業で財産を築き、フィレンツェを支配した大貴族の一門の名前を答えよ。

A.メディチ家

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