「枕草子: 近うて遠きもの、遠くて近きもの」の現代語訳になります。学校の授業の予習復習にご活用ください。
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「枕草子: 近うて遠きもの、遠くて近きもの」の現代語訳
近うて遠きもの。
近くて遠いもの。
宮のべの祭り。
宮のべの祭り(正月と十二月の最初の午の日に行われた祭り)。
思はぬはらから、親族しぞくの仲。
親しく思わない兄弟姉妹、親族の間柄。
鞍馬くらまのつづらをりといふ道。
鞍馬(現在の京都市にある鞍馬山)のつづらおりという道(幾重にも折り曲がった坂道)。
師走のつごもりの日、睦月むつきの一日の日のほど。
十二月の大みそかの日と、正月の一日の間。
遠くて近きもの。
遠くて近いもの。
極楽。舟の道。人の仲。
極楽。舟の道中。人の仲。
(第百六十段・第百六十一段)
脚注
- 火桶 木製の丸火鉢。
- 宮のべの祭り 正月と十二月の最初の午うまの日に行われた祭り。陰陽師おんみょうじが執り行った。
出典
枕草子まくらのさうし
参考
「国語総合(現代文編・古典編)」数研
「教科書ガイド国語総合(現代文編・古典編)数研版」学習ブックス