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秦の始皇帝は中国を統一し、春秋戦国時代を終わらせた。
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始皇帝は政治のシステムを一新し、大規模な工事を行った。
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年号
紀元前246~210年
始皇帝の解説
始皇帝の中国統一
始皇帝はかつて中国に存在した大帝国、秦の王の一人です。当時の中国は春秋戦国時代と呼ばれる小国乱立の混乱期にあり、戦国の七雄と呼ばれる秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓の七国が睨み合いを続ける状態が続いていました。始皇帝は若くして政権の座に君臨すると瞬く間に六つの国を滅ぼし、中国全土を統一しました。彼が「始皇帝」を自称するようになったのもこのころからです。
始皇帝の治世
始皇帝の政治は、まさに強権政治と呼ぶにふさわしいものでした。そのもっとも顕著な例が、焚書・坑儒です。始皇帝は儒教の教えを旧時代的であるとして書物を焼き払い、儒家を生き埋めにするという徹底した思想弾圧を行いました。一方で彼は厳格な法治国家を目指し、度量衡の統一などそれまでの体制を大きく変える改革に乗り出しました。また、彼が自らの威光を後世にまで知らしめるために作らせた兵馬俑や異民族の侵入を防ぐ万里の長城は後に世界遺産にも指定されています。
一問一答
Q.封建制を廃した始皇帝が新たにとった政治区分の制度は何か。
A.郡県制