画像引用元 : 十字軍-Wikipedia リチャード1世の像
- 十字軍は聖地エルサレムを奪還するためにイスラム教徒と戦った。
- 十字軍の失敗で騎士や教会が失墜する一方、国王や自由都市が栄えた。
- 十字軍戦争でイスラム世界から様々なものが流入し、ルネサンスのきっかけとなった。
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年号
1096年~
十字軍のもたらしたヨーロッパの社会・文化の変化の解説
十字軍の目的と経緯
十字軍とは、狭義では中世ヨーロッパにおいてイスラム教徒の軍勢から聖地エルサレムを奪い返すために結成された軍団のことを指します。1095年のクレルモン公会議で結成されたものが始まりですが回を重ねるにつれて聖地奪還の題目は形骸化し、どこまでを正規の十字軍と認めるかは定まりません。
騎士の没落と教会の衰退
この通り、後半の十字軍は不毛なものでした。発案者であった教会の権威は地に落ち、騎士の多くが戦死したために荘園制が立ち行かなくなってしまいました。潰れかかった荘園からは農民が流出し、自由都市の発展へと繋がります。また弱体化した諸侯に対して王の力が強くなり、各国が絶対王政への道を歩みはじめます。
ルネサンスの兆し
十字軍はヨーロッパ文化にも大きな変化をもたらしました。イスラム教徒の捕虜や戦利品などから様々な技術が流入した結果、ヨーロッパのルネサンスが始まります。
一問一答
Q.第一回十字軍の派遣を決定したローマ教皇は誰か。
A.ウルバヌス2世