- 「無知の知」とは「自分が無知である」ということを自覚することを指す。
- ソクラテスは濡れ衣を着せられて死刑になり「悪法も法である」とこれを受けいれた。
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年号
前469~339年ごろ
ソクラテスとその思想の解説
アポロンの信託-無知の知
ソクラテスは古代ギリシャの哲学者の中でも著名な弟子を多く輩出した、哲学の祖とでも呼ぶべき人物です。彼は著作を残さなかったため、ソクラテスの思想は全て弟子の著作にまとめられています。その中にある有名なエピソードとして、アポロンの信託があります。ソクラテスがアポロンの信託所で「ソクラテス以上の賢者はいるか」と尋ねたところ、「ソクラテス以上の賢者はいない」と返されました。そこで彼は各分野の専門家と問答して自分以上の賢者を探しましたが、その誰もが自分が知らないことを知っているかのように振る舞っているだけでした。そこでソクラテスは「自分が無知である」ということを知っている自分は他人より賢いのだということを知りました。これを「無知の知」といいます。
ソクラテスの死
先の問答の過程で、ソクラテスに恥をかかされた賢者たちはその意趣返しとして、ソクラテスを陥れます。「詭弁で青年を惑わせた」としてソクラテスは死刑を言い渡され、彼はこれを「悪法も法である」と言って受けいれます。
一問一答
Q.ソクラテスの妻の名を答えよ
A.クサンティッペ