日清戦争の用語解説

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画像引用元 : Wikipedia ジョルジュ・ビゴーによる当時の風刺画(1887年)

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日清戦争の背景

1894年に朝鮮の国内で反乱が起き、自力で制圧できなかった朝鮮政府が宗主国である清国に援軍を求めると、日本もそれに対抗して軍隊を送りつけました。両国からの軍隊でこの反乱はすぐ制圧されましたが、反乱後も両国の軍隊は牽制しあって自国に引き上げず戦争となりました。これが日清戦争です。

日清戦争の戦後

戦争は日本の勝利で終わり、翌年勝利国である日本の山口県下関で下関条約が結ばれました。これにより清国は朝鮮の独立を認めること、清国が日本に多額な賠償金を払うこと、遼東半島や台湾などを日本に譲ることなどが決まりました。しかし日本のこうした動きをおそれたロシア・ドイツ・フランスの三国が日本に対して遼東半島を清国に返すことを迫り、日本はその要求を受け入れました。これを三国干渉といい、日本の世論はロシアに対して敵対心が強くなり、のちに日露戦争が起こる一因にもなりました。 また、この時に得た賠償金で日本政府は北九州に八幡製鉄所を造り、日本の工業が軽工業から重工業へと移行していく契機となりました。

覚えておきたい前後のこと

日清戦争とセットで覚えておきたいものは「不平等条約の改正とその順番」です。これはいろいろな学校で試験に出されています。「治外法権の廃止(陸奥宗光)」→「日清戦争」→「日英同盟」→「日露戦争」→「関税自主権の回復(小村寿太郎)」この順番を問う問題は頻出ですのでしっかり押さえておきましょう。

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