恒等式の解法ポイント(複数の文字を含む場合):式と証明

  • 複数の文字について恒等式が成り立つような、定数の値を求める問題です。
  • 1種類の文字について恒等式が成り立つ場合と同様に、両辺の同類項を比較します。

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恒等式の問題

左辺

\[(-x+3y+a)(2x+by+1)\]

右辺

\[-2x^2+cxy+6y^2+dx+ey-3\]

の等式がxyについての恒等式となるように、定数a,b,c,d,eの値を定めなさい。

複数の文字を含む場合の解法の手順

  1. 左辺を展開します。
  2. 両辺の同類項同士の係数が等しいことから、連立方程式をつくります。
  3. 連立方程式を解いて、a,b,c,d,eの値を求めます。

恒等式の問題の解説

文字の種類が増えた場合でも、同類項同士の係数が等しくなることは変わらないので
両辺の係数を比較します。

左辺を展開すると、

\[(-x+3y+a)(2x+by+1)\]

\[=-2x^2+(6-b)xy+3by^2+(2a-1)x+(ab+3)y+a\]

となります。

与等式が恒等式になるとき、同類項同士の係数が等しくなるので
6-b=c , 3b=6 , 2a-1=d , ab+3=e , a=-3
以上の5つの等式がすべて成り立ちます。

これらを解いて、

\[a=-3,b=2,c=4,d=-7,e=-3\]

が得られます。

参考

チャート式 数研出版

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