隣接3項間漸化式の一般項を求める際のポイント(特性方程式が重解を持つ場合):数列

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隣接3項間漸化式の一般項を求める際のポイント(特性方程式が重解を持つ場合)

  • 隣接3項間の漸化式から一般項を求める問題について、特性方程式が重解を持つ場合です。
  • 特性方程式から得られる隣接2項間の漸化式を変形して一般項を求めます。

隣接3項間漸化式の一般項を求める問題

a_1=1,a_2=4,a_{n+2}=6a_{n+1}-9a_nを満たす数列{a_n}の一般項を求めなさい。

特性方程式が重解を持つ場合の解法の手順

  1. 特性方程式を解きます。
  2. 特性方程式の重解 \alpha を利用して、漸化式を変形します。
  3. 変形した漸化式から、隣接2項間の漸化式を導きます。
  4. 隣接2項間の漸化式の両辺を \alpha ^{n+1} で割ります。
  5. 4で得られた漸化式から、数列 {\dfrac{a_n}{\alpha ^n} } の一般項を求めます。
  6. \dfrac{a_n}{\alpha ^n} の一般項を \alpha ^n 倍することで、元の数列 {a_n } の一般項が求められます。

隣接3項間漸化式の一般項を求めるの解説

a_{n+2}=6a_{n+1}-9a_nの特性方程式であるx^2=6x-9を解くと、

\[x^2-6x+9=0\]

\[(x-3)^2=0\]

よりx=3が重解となります。よって、与えられた漸化式は

\[a_{n+2}-3a_{n+1}\]

\[=3(a_{n+1}-3a_n )\]

と変形されます。

b_n=a_{n+1}-3a_nと置くと、

\[b_1=a_2-3a_1\]

\[=4-3\]

\[=1\]

であり、

\[a_{n+2}-3a_{n+1}\]

\[=3(a_{n+1}-3a_n )\]

より

\[b_{n+1}=3b_n\]

となるので、数列{b_n }は初項1、公比3の等比数列となります。
よって、

\[b_n=3^{n-1}\]

と表せます。
この式にb_n=a_{n+1}-3a_nを代入すると

\[a_{n+1}-3a_n=3^{n-1}\]

が得られます。
特性方程式が重解を持つ場合は隣接2項間の漸化式が1通りしか得られないので、
この漸化式を変形して一般項を導きます。
漸化式の両辺を3^{n+1}で割ると、

\[\dfrac{a_{n+1}}{3^{n+1}} -\dfrac{ 3a_n}{3^{n+1}}\]

\[=\dfrac{3^{n-1}}{3^{n+1}}\]

より

\[\dfrac{a_{n+1}}{3^{n+1}} -\dfrac{a_n}{3^n}\]

\[=\dfrac{1}{9}\]

となります。

ここで、c_n=\dfrac{a_n}{3^n}と置くと、

\[c_{n+1}-c_n=\dfrac{1}{9}\]

となり、c_1=\dfrac{a_1}{3}=\dfrac{1}{3}であることから 数列 {c_n } は初項 \dfrac{1}{3}、公差 \dfrac{1}{9} の等差数列となります。
よって、

\[c_n=\dfrac{1}{3}+\dfrac{1}{9} (n-1)\]

\[= \dfrac{1}{9} n+\dfrac{2}{9}\]

c_n=\dfrac{a_n}{3^n} より

\[\dfrac{a_n}{3^n} = \dfrac{1}{9} n+\dfrac{2}{9}\]

となるので、

\[a_n=3^n \left(\dfrac{1}{9} n+\dfrac{2}{9} \right)\]

\[=n∙3^{n-2}+2\cdot 3^{n-2}\]

と求められます。

参考

チャート式 数研出版

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