円と直線の共有点の個数を求めるポイント:図形と方程式

  • 円と直線の、共有点の個数を求める問題です。
  • 円の中心と直線の距離を求め、円の半径と比較します。

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共有点の個数を求める問題

x^2+y^2-2x+4y-4=0と直線y=x+aの共有点の個数を求めよ。

円と直線の共有点の場合の解法の手順

  1. 円の方程式を変形し、中心と半径を求めます。
  2. 円の中心と直線の距離を求めます。
  3. 円の中心と直線の距離と、円の半径の大小関係から場合分けをします。

共有点の個数を求める問題の解説

共有点の座標を求める必要がない場合は、円の半径と、円の中心と直線の距離を利用します。
まず、円の方程式を変形して中心と半径を求めます。
x^2+y^2-2x+4y-4=0より

\[(x-1)^2-1+(y+2)^2-4-4=0\]

\[(x-1)^2+(y+2)^2=3^2\]

となるので、円の中心は(1,-2)であり、半径は3となります。
次に、円の中心(1,-2)と、直線y=x+aの距離を求めます。 y=x+ax-y+a=0と変形できるので、点と直線の距離の公式から、中心と直線の距離は

\[\dfrac{|1-(-2)+a|}{~\sqrt[]{\mathstrut (1^2+(-1)^2 )}}=\dfrac{|a+3|}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}\]

と表せます。
中心と直線の距離と、中心と円周の距離である半径の大小関係によって
共有点の個数が変わるので、中心と直線の距離の値によって場合分けをします。
まず、中心と直線の距離が半径よりも小さい場合、直線が円の内側を通るので、共有点は2個となります。

このようになるのは

\[\dfrac{|a+3|}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}} <3\]

\[|a+3|<3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

\[-3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<a+3<3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

\[-3-3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<a<-3+3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

のときとなります。 次に、中心と直線の距離が半径と等しい場合、直線は円と接するので、共有点は1個となります。

このようになるのは、

\[\dfrac{|a+3|}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}} =3\]

\[|a+3|=3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

\[a+3=\pm 3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

\[a=-3\pm 3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

のときとなります。 最後に、中心と直線の距離が半径よりも大きい場合、直線は円の外側をとるので 共有点は0個となります。

このようになるのは、

\[\dfrac{|a+3|}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}} >3\]

\[|a+3|>3~\sqrt[]{\mathstrut 2}\]

\[a+3<-3~\sqrt[]{\mathstrut 2},3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<a+3\]

\[a<-3-3~\sqrt[]{\mathstrut 2},-3+3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<a\]

のときとなります。

以上より、共有点の個数は
(1) -3-3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<a<-3+3~\sqrt[]{\mathstrut 2}のとき2個
(2)a=-3\pm 3~\sqrt[]{\mathstrut 2}のとき1個
(3)a<-3-3~\sqrt[]{\mathstrut 2},-3+3~\sqrt[]{\mathstrut 2}<aのとき0個

参考

数学2教科書 数研出版

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