二次関数の最大値・最小値の解法ポイント(文字定数を含む場合):二次関数

  • 文字定数を含む二次関数の最大値・最小値について、定数の値が変化するときの最大値・最小値を求める問題です。
  • 平方完成で得られる最大値・最小値について、さらに平方完成をすることで求められます。
  • 多変数の二次関数でも、同様の手順で最大値・最小値が求められます。

スポンサーリンク

二次関数の最大値・最小値の問題

aを定数とする。xの二次関数f(x)=x^2-2ax+2a^2-4a+6の最小値m(a)の最小値を求めなさい。

文字定数を含む場合の解法の手順

  1. 平方完成をして最小値m(a)を求めます。
  2. m(a)aの二次関数と考え、平方完成をして最小値を求めます。

二次関数の最大値・最小値の問題の解説

最大値・最小値に関する問題なので、まずは平方完成をします。
2種類の文字が含まれていますが、xの二次関数なのでxについて平方完成をします。

\[f(x)=x^2-2ax+2a^2-4a+6\]

\[=(x^2-2ax+a^2 )-a^2+2a^2-4a+6\]

\[=(x-a)^2+a^2-4a+6\]

となるので、二次関数f(x)

x=aのとき最小値

\[a^2-4a+6\]

をとります。

よって、m(a)=a^2-4a+6となります。

m(a)aの二次関数になっているので、その最小値も平方完成をすることで求められます。

\[m(a)=a^2-4a+6\]

\[=(a^2-4a+4)-4+6\]

\[=(a-2)^2+2\]

となるので、m(a)の最小値はa=2の時に2をとります。

多変数関数の場合も、1つの文字を定数と考え、平方完成を繰り返すことで求められます。

参考

チャート式 数研出版

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク