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三角関数の合成を利用して最大値・最小値を求めるの問題のポイント
の形で表される、
と
の和が含まれる三角関数の最大値と最小値を求める問題です。- 三角関数の合成を行い、関数の式を
だけを用いて表します。 - 合成で置き換えた
の取りうる値の範囲に注意します。
三角関数の合成の問題
関数
の最大値と最小値を求めよ。ただし
とする。
《2014年度岩手大学入試問題》
三角関数の合成の解法の手順
と
を合成します。 - 合成によってできた
の値の範囲を求めます。 - 2で求められた範囲での、最大値と最小値を求めます。
三角関数の合成の問題の解説
の和や差が含まれる場合、三角関数の合成を用いて
だけで式を表すことで
最大値と最小値が求められます。
与えられた関数に含まれる、
を合成すると
![]()
より
![]()
![Rendered by QuickLaTeX.com \[=2~\sqrt[]{\mathstrut 2} \left(\dfrac{-1}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}} sin2x+\dfrac{1}{~\sqrt[]{\mathstrut 2}} cos2x \right)\]](http://text.yarukifinder.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-82cdf86770c8c8b3784990ff11f50244_l3.png)
![]()
となります。よって、
![]()
![]()
と変形できます。次に、
の値の範囲を求めます。
より
となります。よって、
![]()
なので、
![]()
となります。よって、
![]()
すなわち x=0のとき最大値5
![]()
すなわち
![]()
のとき最小値
![]()
と求められます。
引用
2014年度岩手大学入試問題
参考
チャート式 数研出版