指数方程式の解法ポイント:指数関数

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指数方程式の解法ポイント

  • 変数xが累乗の指数の部分に含まれる、指数方程式を解く問題です。
  • 指数の底を揃え、a^x=tと置き換えることで、通常の方程式と同じように解くことができます。
  • (自然数のx乗)>0なので、解の範囲が限られることに注意します。

指数方程式の問題

指数方程式4^x-2^{(x+1)}-3=0を解きなさい。

指数方程式の解法の手順

  1. 指数の底を揃えます。
  2. 2^x=tと置いて、式をtの2次方程式に書き換えます。
  3. 2次方程式を解いてtの値を求めます。
  4. 得られたtの値について2^x=tが成り立つかを確かめ、xの値を求めます。

指数方程式の解説

3つ以上の項を含む指数方程式を解く際には、a^x=tと置き換えることで計算が簡単になります。
置き換えの準備段階として、まずは指数の底を揃えます。
4^x=(2^2 )^x=2^{2x}なので、

\[4^x-2^{(x+1)}-3=0\]

を次のように変形できます。

\[2^{2x}-2^{(x+1)}-3=0\]

また、2^{(x+1)}のままでは置き換えにくいので、
2^{(x+1)}=2\cdot 2^xより 2^{2x}-2^{(x+1)}-3=0

\[2^{2x}-2\cdot 2^x-3=0\]

と変形し、
2^x=tとして式全体を書き換えます。
2^x=tより2^{2x}=(2^x )^2=t^2なので、 2^{2x}-2\cdot 2^x-3=0

\[t^2-2t-3=0\]

と書き換えられます。
このtの2次方程式を解くと、

\[(t+1)(t-3)=0\]

よりt=-1,3が得られます。
ここで、得られたtの値について2^x=tを満たすxが存在するかを確かめると、
t=2^x>0なので、t=-12^x=tを満たすxが存在せず、解として不適となります。
よって、解はt=3のみとなります。
最後に2^x=t=3からxの値を求めると、対数の定義a^r=R \Leftrightarrow r=log_aRより

\[x=log_2 3\]

となります。

参考

チャート式 数研出版

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