二次不等式(絶対値記号を含む場合)の解法ポイント:式と証明

  • 絶対値記号を含む二次不等式を解く問題です。
  • 場合分けをして絶対値記号を外し、二次不等式を解きます。
  • 絶対値記号を外した二次不等式の解と、場合分けの際に定めた範囲の共通部分が求める解となります。

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二次不等式を解く問題

不等式x^2+|x-1| \geqq 1を解きなさい。

絶対値記号を含む場合の解法の手順

  1. 絶対値記号の中の式の正負によって場合分けをします。
  2. 場合分けした不等式を、それぞれ解きます。
  3. 不等式の解のうち、場合分けの際の条件に合うものが元の不等式の解となります。

二次不等式を解く問題の解説

まずは場合分けをして絶対値記号を外します。
a \geqq 0のとき|a|=aa<0のとき|a|=-aとなるので、 x-1 \geqq 0すなわちx \geqq 1のとき|x-1|=x-1となり、
x-1<0すなわちx<1のとき

\[|x-1|=-(x-1)=-x+1\]

となります。

よって、不等式x^2+|x-1| \geqq 1

(1)x \geqq 1のとき

\[x^2+x-1 \geqq 1\]

(2)x<1のとき

\[x^2-x+1 \geqq 1\]

となります。 絶対値記号を外すことができたので、それぞれの二次不等式を解きます。

(1)のとき、x^2+x-1 \geqq 1より

\[x^2+x-2 \geqq 0\]

\[(x+2)(x-1) \geqq 0\]

\[x \leqq -2,1 \leqq x\]

となります。ここで、この解を場合分けの際の条件と照らし合わせると、
(1)はx \geqq 1の場合なので、x \leqq -2は解に含まれず、1 \leqq xが(1)の範囲での解となります。

(2)のとき、x^2-x+1 \geqq 1より

\[x^2-x \geqq 0\]

\[x(x-1) \geqq 0\]

\[x \leqq 0,1 \leqq x\]

となります。
(2)はx<1の場合なので、x \leqq 0が(2)の範囲での解となります。

以上より、元の不等式の解は

\[x \leqq 0,1 \leqq x\]

参考

チャート式 数研出版

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