内積成分表示の公式の証明:平面上ベクトル

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ベクトルの内積の成分表示の公式

のとき, の内積は

ベクトルの内積の成分表示の公式の証明/ポイント

重要なポイントは, ベクトルの内積は成分ごとの積の和になるということです。このとき, 添え字の順番を間違えないようにしましょう。

証明は, 内積の定義

に立ち返ることがポイントになっています。

ベクトルの内積

かつは平行でないとします。

上の図のように の始点を点Pとして, のなす角を とします。    まず, 内積の定義より

と書けます。
また, 辺ABの長さは

と書けることに注意すると,
△APBに対して, 余弦定理を適応すると,

が成立します。
よって,

と書くことができます。
ここで,

を各々ベクトル表記から座標に書き換えると,

と書けます。よって,

もしくは のとき
もしくは となるので,
であり, かつ となるので,
この場合も

が成立します。

は平行のとき
とすると,

となるので,

この場合も

が成立します。 以上のことから,

が言えます。

ベクトルの内積の成分表示の公式の例題

問題

のとき,      の内積を求めさない。

解答

内積の公式より,

となります。

参考

「数学B 坪井 俊著 数研出版」

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