平方根(ルート)の整数部分と小数部分の値を求める際のポイント:数と式

  • 平方根を含む数の、整数部分と小数部分を求める問題です。
  • ~\sqrt[]{\mathstrut n^2}< ~\sqrt[]{\mathstrut x}< ~\sqrt[]{\mathstrut (n+1)^2}のとき、~\sqrt[]{\mathstrut x}の整数部分はn、小数部分は~\sqrt[]{\mathstrut x}-nとなります。
  • 和・差はそのままずらしますが、整数倍は根号の中に入れて考えます。

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平方根(ルート)の整数部分と小数部分の値を求める問題

2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}+1の整数部分と小数部分を求めなさい。

整数部分と小数部分の値を求める解法の手順

  1. 2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}の2を根号の中に入れます。
  2. 根号で表された数を挟む2数を求めます。
  3. 2数のうち、小さい方が根号で表された数の整数部分となります。
  4. 3で求めた数に1を加えたものが元の数の整数部分となります。
  5. (元の数)-(整数部分)=(小数部分)となることを用いて小数部分を求めます。

平方根(ルート)の整数部分と小数部分の値を求める問題の解説

まず、2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}の整数部分を求めます。
~\sqrt[]{\mathstrut 4}< ~\sqrt[]{\mathstrut 7}< ~\sqrt[]{\mathstrut 9}より2< ~\sqrt[]{\mathstrut 7}<3なので~\sqrt[]{\mathstrut 7}の整数部分は2ですが、これを2倍すると
4<2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}<6となってしまい、整数部分がうまく求められません。
よって、2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}= ~\sqrt[]{\mathstrut 28}とすることで整数部分を求めます。

\[~\sqrt[]{\mathstrut 25}< ~\sqrt[]{\mathstrut 28}< ~\sqrt[]{\mathstrut 36}\]

より

\[5< ~\sqrt[]{\mathstrut 28}<6\]

なので、2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}= ~\sqrt[]{\mathstrut 28}の整数部分は5となります。

よって、2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}+1の整数部分は5+1=6

次に、小数部分を求めます。
小数部分は、~\sqrt[]{\mathstrut 2}=1.41421356 \dotsであれば1の位の数である1を除いた0.4142135 \dots の部分を表します。これは、元の数から整数部分を引くことで求められます。

2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}+1の整数部分は6なので、
小数部分は

\[2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}+1-6=2 ~\sqrt[]{\mathstrut 7}-5\]

となります。

参考

チャート式 数研出版

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