三角関数の最大値・最小値を求める(定義域が与えられた場合)の解法ポイント

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三角関数の最大値・最小値を求める(定義域が与えられた場合)の解法ポイント

  • 与えられた定義域の中での、三角関数の最大値と最小値を求める問題です。
  • 定義域から三角比の値の範囲を求めます。
  • 二次関数の場合と同様に平方完成を行い、三角比の値の範囲から最大値と最小値を求めます。

三角関数の最大値・最小値を求める問題

0\leqq \theta\leqq 90のときの、cos^2\theta-~\sqrt[]{\mathstrut 2} cos\theta+1の最大値、最小値とそのときの\thetaを求めなさい。

定義域が与えられた場合の解法の手順

  1. 定義域からcos\thetaの値の範囲を求めます。
  2. 与えられた式を平方完成します。
  3. cos\thetaの値の範囲から、最大値、最小値とそのときのcos\thetaの値を求めます。
  4. 三角方程式を解いて、cos\thetaの値から\thetaを求めます。

三角関数の最大値・最小値を求める問題の解説

与えられた式はcosの二次関数となっているので、まずはcos\thetaの値の範囲を求めます。
0\leqq \theta\leqq 90なので、0\leqq cos\theta\leqq 1となります。
次に、この式を平方完成すると

\[cos^2\theta-~\sqrt[]{\mathstrut 2} cos\theta+1\]

\[=\left(cos\theta-\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}\right)^2-\dfrac{1}{2}+1\]

\[=\left(cos\theta-\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}\right)^2+\dfrac{1}{2}\]

となります。よって、 0\leqq cos\theta\leqq 1において、
cos\theta=\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}のとき最小値

\[\dfrac{1}{2}\]

cos\theta=0のとき最大値

\[1\]

をとります。

これらの値をとる\thetaを求めると、
cos\theta=\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}のとき\theta=45であり、cos\theta=0のとき\theta=90となります。
よって、
cos\theta=\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}すなわち \theta=45のとき最小値\dfrac{1}{2} cos\theta=0すなわち\theta=90のとき最大値1 と求められます。

最大値、最小値と\thetaを求める問題ですが、解答にはそのときのcos\thetaも付け加えると分かりやすく、確かめがしやすくなります。

参考

チャート式 数研出版

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