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三角関数の最大値・最小値を求める(定義域が与えられた場合)の解法ポイント
- 与えられた定義域の中での、三角関数の最大値と最小値を求める問題です。
- 定義域から三角比の値の範囲を求めます。
- 二次関数の場合と同様に平方完成を行い、三角比の値の範囲から最大値と最小値を求めます。
三角関数の最大値・最小値を求める問題
のときの、
の最大値、最小値とそのときの
を求めなさい。
定義域が与えられた場合の解法の手順
- 定義域から
の値の範囲を求めます。 - 与えられた式を平方完成します。
の値の範囲から、最大値、最小値とそのときの
の値を求めます。 - 三角方程式を解いて、
の値から
を求めます。
三角関数の最大値・最小値を求める問題の解説
与えられた式は
の二次関数となっているので、まずは
の値の範囲を求めます。
なので、
となります。
次に、この式を平方完成すると
![]()
![Rendered by QuickLaTeX.com \[=\left(cos\theta-\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}\right)^2-\dfrac{1}{2}+1\]](http://text.yarukifinder.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-5481c5941a91312e3c784f508904126c_l3.png)
![Rendered by QuickLaTeX.com \[=\left(cos\theta-\dfrac{~\sqrt[]{\mathstrut 2}}{2}\right)^2+\dfrac{1}{2}\]](http://text.yarukifinder.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-d9b1ae510cf96acedcbcf9546277bea8_l3.png)
となります。よって、
において、
のとき最小値
![]()
のとき最大値
![]()
をとります。
これらの値をとる
を求めると、
のとき
であり、
のとき
となります。
よって、
すなわち
のとき最小値
すなわち
のとき最大値
と求められます。
最大値、最小値と
を求める問題ですが、解答にはそのときの
も付け加えると分かりやすく、確かめがしやすくなります。
参考
チャート式 数研出版