定積分の関数(上端・下端に文字を含む場合)の決定問題の解法ポイント

  • 上端・下端に変数と定数が含まれる定積分で表された関数について、関数と定数の値を求める問題です。
  • \dfrac{d}{dx} \displaystyle\int_a^xf(t)dt=f(x)から関数が求められます。
  • \displaystyle\int_a^af(t)dt=0から定数の値が求められます。

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定積分の関数の決定問題

次の等式を満たす関数f(x)と、定数aを求めなさい。

\[\int_a^xf(t)dt=x^2-5x+6\]

上端・下端に文字を含む場合の解法の手順

  1. 両辺を微分して、f(x)を求めます。
  2. x=aを代入して、aの関係式を導きます。
  3. 関係式を解いて、aの値を求めます。

定積分の関数の決定問題の解説

\[\int_a^xf(t)dt=x^2-5x+6\]

に対して各辺をxについて微分すると

\[f(x)=2x-5\]

\[(\because \dfrac{d}{dx} \int_a^xf(t)dt= f(x))\]

となるので、
f(x)=2x-5と求められます。
次に、x=aを代入すると

\[0=a^2-5a+6\]

\[(\because \int_a^af(t)dt=0 )\]

が成り立つことになります。
これを解いて、

\[(a-2)(a-3)=0\]

より a=2,3と求められます。

参考

数学2教科書 数研出版

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