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隣接3項間漸化式の一般項を求める際のポイント(特性方程式が重解を持つ場合)
- 隣接3項間の漸化式から一般項を求める問題について、特性方程式が重解を持つ場合です。
- 特性方程式から得られる隣接2項間の漸化式を変形して一般項を求めます。
隣接3項間漸化式の一般項を求める問題
,
,
を満たす数列
の一般項を求めなさい。
特性方程式が重解を持つ場合の解法の手順
- 特性方程式を解きます。
- 特性方程式の重解
を利用して、漸化式を変形します。 - 変形した漸化式から、隣接2項間の漸化式を導きます。
- 隣接2項間の漸化式の両辺を
で割ります。 - 4で得られた漸化式から、数列
の一般項を求めます。
の一般項を
倍することで、元の数列
の一般項が求められます。
隣接3項間漸化式の一般項を求めるの解説
の特性方程式である
を解くと、
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より
が重解となります。よって、与えられた漸化式は
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と変形されます。
と置くと、
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であり、
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より
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となるので、数列
は初項1、公比3の等比数列となります。
よって、
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と表せます。
この式に
を代入すると
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が得られます。
特性方程式が重解を持つ場合は隣接2項間の漸化式が1通りしか得られないので、
この漸化式を変形して一般項を導きます。
漸化式の両辺を
で割ると、
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![]()
より
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![]()
となります。
ここで、
と置くと、
![]()
となり、
であることから 数列
は初項
、公差
の等差数列となります。
よって、
![]()
![]()
より
![]()
となるので、
![]()
![]()
と求められます。
参考
チャート式 数研出版