の形で表される、変数
を含むベクトルの大きさの最大値や最小値を求める問題です。
の値の変化を二次関数の最大・最小の考え方を利用して求め、その平方根をとります。
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ベクトルの大きさの最大値・最小値問題の問題
,
のとき、
の最小値と、最小値をとるときのtの値を求めなさい。
ベクトルの大きさの最大値・最小値問題の解法の手順
の両辺を2乗して、内積
を求めます。
を展開します。 - 2で展開した式に1で求めた内積を代入して、
の二次関数を導きます。 - 平方完成をして、
の二次関数の最小値を求めます。 - 4で得られた最小値の平方根が、求めるベクトルの大きさの最小値となります。
ベクトルの大きさの最大値・最小値問題の解説
まずは与えられた条件式から、
を求めます。
の両辺を2乗すると、
![]()
が得られます。これに
を代入して、
![]()
整理して
![]()
と求められます。
に関しても、同様に2乗して内積を用いて表すと、
![]()
![]()
となります。
これに
,
と先に求めた
を代入すると
![]()
![]()
となり、
の二次関数が得られます。
この二次関数を平方完成すると
![]()
![]()
となるので、
は
のとき最小値3をとります。
の最小値が
なので、
より
の最小値は
![]()
このとき
と求められます。
参考
チャート式 数研出版