- 群数列のある項までの和を求める問題です。
- 群として分けられていない場合は、仕切りを入れて群をつくります。
- 末項が何番目の群の第何項にあたるかを求め、各群の和から全体の和を求めます。
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群数列の和を求める問題
次の数列の、第25項までの和を求めなさい。
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群数列の和の解法の手順
- 数列を群に分けます。
- 第25項が、何番目の群の第何項にあたるかを求めます。
- それぞれの群の和を求めます。
- 各群の和を合計します。
群数列の和を求める問題の解説
与えられた数列は群に分けられてはいませんが、 同じ数の繰り返しが含まれているので群に分けて考えます。
1が現れる項ごとに仕切りを入れ、仕切りの中にある群をそれぞれ第1群、第2群、…とすると、
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となり、第n群は初項1、公比2、項数nの等比数列となります。
次に、第25項が含まれる群を求めます。
第n群にn個の項が含まれることから、第n群までの項の総数は
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となり、同様に第
群までの項の総数は
となります。
よって、第25項が第n群に含まれるとき、
(第(n-1)群までの項の総数)
(第n群までの項の総数)となるので、
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が成り立ちます。
のとき第
群、すなわち第
群までの項の総数は
第
群、すなわち第
群までの項の総数は
となり、上の不等式を満たすことから
第25項は第7群に含まれることがわかります。
また、第21項が第6群の最後の項なので、第25項は第7群の第4項となります。
第25項が含まれる群が求められたので、次に各群の項の和を求めます。
第n群は初項1、公比2、項数nの等比数列なので、
第n群の項の和は
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と表せます。第25項は第7群の途中の項なので、
先にすべての項が求める和に含まれる第1群から第6群までの和を求めると、
![Rendered by QuickLaTeX.com \[\sum_{k=1}^6(2^k-1)\]](http://text.yarukifinder.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-a2a08c567420f30cde0f02aae03b855f_l3.png)
![Rendered by QuickLaTeX.com \[=\sum_{k=1}^6 2^k -\sum_{k=1}^6 1\]](http://text.yarukifinder.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-b440092fca8631b622e313c9a7a4eccd_l3.png)
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![]()
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となります。
残った第22項から第25項までの和は、第25項が第7群の4番目なので
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となります。以上より、第25項までの和は
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と求められます。
参考
チャート式 数研出版