隣接二項間漸化式の一般項を求める問題のポイント:数列

  • a_{n+1}=pa_n+qの形で表される、隣接2項間の漸化式から数列の一般項を求める問題です。
  • a_{n+1}- \alpha =p(a_n- \alpha )を満たす \alpha を求め、式を変形します。
  • 数列{a_n- \alpha }は等比数列になるので、等比数列の公式から一般項が求められます。

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隣接二項間漸化式の一般項を求める問題

a_1=2,a_{n+1}=2a_n-1 (n=1,2,3,\dots )で定められる数列{a_n}の一般項を求めなさい。

隣接二項間漸化式の一般項を求める解法の手順

  1. a_{n+1}- \alpha =p(a_n- \alpha )を満たす \alpha を求め、式を変形します。
  2. 数列{a_n- \alpha }の初項となる、a_1- \alphaの値を求めます。
  3. 数列{a_n- \alpha }の一般項を、nを用いた式で表します。
  4. \alpha を移行することで、{a_n}の一般項が表せます。

隣接二項間漸化式の一般項を求める問題の解説

a_nの係数が2なので、与えられた漸化式は

\[a_{n+1}- \alpha =2(a_n- \alpha )\]

と変形できることになります。

展開して整理すると、

\[a_{n+1}- \alpha=2a_n-2 \alpha\]

\[a_{n+1}=2a_n- \alpha\]

この式は元の漸化式a_{n+1}=2a_n-1と等しいので、\alpha =1 よって、

\[a_{n+1}-1=2(a_n-1)\]

となります。

この漸化式から、数列{a_n-1}は公比が2の等比数列であり、初項は
a_1-1=2-1=1なので、

\[a_n-1=1\cdot 2^{n-1}=2^{n-1}\]

左辺の-1を移行して、

\[a_n=1+2^{n-1}\]

となります。

参考

数研出版 チャート式
2014年度京都大学入試問題

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